スーツ(suits) シーズン1 エピソード1 あらすじ

スーツ(suits) シーズン1 エピソード1 あらすじ

 

エピソード1 「弁護士の条件」前編

スーツは個人的にも思い入れのあるドラマです。

主人公のマイク・ロスはいわゆる社会の落ちこぼれですが、頭が良く実力があるにもかかわらず、良い職には就けず、主にメッセンジャーの仕事と試験の代理受験で生計を立てています。

 

物語は高級オフィスビルで多くのビジネスマンが口論をしているシーンで始まります。

物語の中心になる「弁護士事務所ピアソン・ハードマン」は弁護士全員がハーバード卒というエリート弁護士事務所です。

弁護士のルイスはジェラルド・テイトという人物の案件について、自分に担当させてほしいとボスであるピアソンに頼みます。クールなピアソンは、事務所のエースであるハーヴィーに担当させる、と言って、あっさりはねつけてしまいます。

こういうやり取りは、日本ではあまり考えられないやり取りですね・・・。日本だともっと気を使った言い方をするでしょうし、実力ではなく上司との親密度とかで仕事の割り振りを決めたりする文化なので、こういう実力主義的なやり取りは、クールですがさわやかだと感じます。

 

ピアソンに呼び出されたハーヴィーは、ジェラルド・テイトと面会しますが、高圧的なジェラルドからの悪意のある依頼に嫌気がさし、依頼を断ります。不当な依頼を断ることは人として大切なことだと思うのですが、私が個人的に知ってる限りでも、お金のために不当な依頼を受ける弁護士がいることは、非常に悲惨なことだと思います。このエピソードからもわかりますが、ハーヴィーは傲慢ですが、正義の心は失っていない人物です。

 

マイクは試験の代理受験を副業にしていて、その日も受験を終えて、依頼人からお金を受け取りに行きますが、不正な仕事であるために、依頼人から報酬を半分にされても、文句を言えずに、帰っていきます。不正な仕事は、そもそもやるべきではないということもありますが、こういうリスクもあるので、割に合わないですよね・・・。

 

マイクはまっとうな仕事に就きたいと悪友のトレヴァーに愚痴をこぼしますが、トレヴァーは逆に、さらにまずい麻薬取引の仕事を勧めます・・・。「悪縁は断ち切ったほうがいい」というのは、基本的な教訓ですが、マイクは友情からその縁を断ち切ろうとはしていませんでした。

 

マイクは心優しい青年で、祖母のお見舞いにも頻繁に通っています。このおばあちゃんは、なかなか良いことを言う切れ者で、「才能を無駄にしないで生きるって約束してちょうだい」とマイクに話します。優しいマイクは「約束する」と答えます。

 

事務所のボスのピアソンは、ハーヴィーに事務所を継がせたいと考えていましたが、ハーヴィーに部下に対しての思いやりがないことが不安だったため、シニアパートナーへの昇格を期に、部下への思いやりを身に付けさせるために、直属の部下を雇うように指示をします。これが、ハーヴィーとマイクとの出会いに繋がっていくことになります。出会いのきっかけっておもしろいですよね。それぞれに欠けているものを埋めるために出会いがある、ということが言えるかもしれません。

 

祖母が入院している施設の人から、お金が必要だと告げられ、トレヴァーから聞いていたヤバい麻薬取引の仕事を引き受けることに決めます。実は、この仕事は警官のおとり捜査が入るかもしれないという危険な仕事でしたが、マイクはそのことを知らされずに取引の場所に向かうことになります。

 

一方、ハーヴィーは部下を雇うための面接のために高級ホテルの一室を借りて、面接をすることになります。この高級ホテルが、マイクが指示された麻薬取引の場所と同じホテルで、変装した警官の存在に気付いたマイクは機転を利かせて、取引現場から気付かれないように立ち去ります。麻薬取引の売人がマイクであることに気付いた警官は、急いでマイクのあとを追いかけます。マイクはダッシュで階段を駆け下りて、ビジネスマンたちが並んで待っているある部屋にたどり着きます。この部屋が、ハーヴィーが面接をしていた部屋でした。

 

面接に通す際に、おもしろいと思える人物かどうかを教えるように、受付係を頼んだドナに頼んでいたのですが、偶然やってきたマイクを別の面接候補者と間違えて、遅刻してきたと思い、その理由を尋ねて、「警官から逃げたいだけなんだ」と答えたマイクを気に入って、ハーヴィーにこの候補者はイケてるサインを出して、部屋に通します。

 

部屋に入った途端、カバンから麻薬を落としてしまったマイクは、警官が変装していたことを見破ったエピソードをハーヴィーに話すと、ハーヴィーは怒るわけでもなく、むしろ面白がってその話に聞き入ります。機転が利くマイクを、使える人間だと判断したハーヴィーはマイクを雇いたいと言いますが、ハーバード出身者しか採用できないから、実際には採用できないと伝えます。

滅多にないチャンスだと思ったマイクは、ハーヴィーに食い下がります。マイクは法律書のどこでもいいから読んでみて、とハーヴィーに頼み、ハーヴィーが読んだ後の文章を何も見ずに答えます。マイクは法律書をすべて暗記していることで実力をアピールします。プライドを傷つけられたハーヴィーはやり返そうと対向して、暗記合戦を挑みますが、ある判例について、マイクのほうが詳しい知識を披露して、さらにマイクにやり込まれます。他のさえないハーバードの候補者に物足りなさを感じたハーヴィーは、何故ロースクールに行かなかったかをマイクに尋ねます。マイクは、運命のいたずらで、ロースクールに行けずに、人生が狂ってしまったことを話します。そして、仕事がハードであることをマイクに話しますが、雇ってくれればハーバード卒の馬鹿どもなんか目じゃないくらい働いて一流の弁護士になって見せる、と公言します。最後に、もし他の候補者から選ぶと言ったらどうするとハーヴィーが言うと、マイクは「構いません、馬鹿をそばに置きたい気持ちもわかります。優越感が持てるし。」と答えます。このマイクの言葉を気に入ったハーヴィーは弁護士の資格がないマイクを雇うことにします。ハーヴィーは本当の実力主義者ですね。

 

このシーンはすごく良いシーンで、人生の転機では、自分の気持ちや過去を相手に対してストレートにすべてぶつけることが一番大切だと考えせられます。

 

初日に出勤したマイクは、いきなりハーヴィーにクビだと告げられますが、そこでもマイクは食い下がり、資格がない自分を雇ったことをバラすと脅して、再度雇用されます(笑)。

 

ピアソンに呼び出されたハーヴィーは、ジェラルド・テイトの案件でミスを犯したことの責任から、ピアソンからシニアパートナー昇進の話はなかったことにすると告げられますが、マイクがハーヴィーを脅しのと同じやり方で、再度シニアパートナーの話を元に戻すことに成功します。ピアソンは、シニアパートナーにすることを認める代わりに、プロボノというお金にならない社会的弱者を救うための案件を引き受けることを指示します。お金にならない案件をやりたくないハーヴィーは、この案件をマイクにやらせることにします。

 

プロボノの案件はセクハラ訴訟の案件で、マイクは被害者の女性に話を聞きに行きます。マイクが「助けて見せます」と力強いセリフを言った所で、第一話は終わります。

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