ゲームオブスローンズ シーズン1
ゲームオブスローンズ シーズン1 エピソード1 あらすじ・感想
三名の兵士
物語は、雪に覆われた高く大きな壁に空けられた門から、馬に乗った三名の兵士たちが出てくるシーンから始まります。
馬に乗った兵士たちは雪の中を慎重に進んでいきます。
しばらく進むと、一人の兵士が、ばらばらにされた数多くの人間の死体を見つけ、驚いた兵士は慌てて馬に乗って逃げ出します。
兵士は、ばらばらにされた数多くの人間の死体を見つけたことを仲間の兵士たちに伝えますが、仲間の兵士たちはそれを信じません。
しばらくして、仲間の兵士たちは、突然現れた正体不明のゾンビのような化け物に殺されてしまいます。
死体を見つけた兵士はただ一人、命からがら、逃げ出すことに成功します。
ウィンターフェル城
逃げ出した兵士は、無事に壁の内側に戻りますが、「脱走者」の扱いを受けてしまい、ウィンターフェルの城主であるネッド・スタークに処刑されてしまいます。
処刑を見ていたネッド・スタークの息子のブランは「ホワイトウォーカーはいるのですか?」とネッド・スタークに尋ねるが、ネッド・スタークはそんなものはもういないと答えます。
ネッド・スタークとその息子たちの一向は、城までの帰り道、ウジに食べられている鹿を見つけますが、そのそばで、ダイアウルフというオオカミの子供たちを見つけます。
ネッド・スタークはダイアウルフの子供たちを殺すように命じますが、ブランは殺さないでほしいと頼みます。
一緒にいた、ネッド・スタークの落とし子であるジョン・スノウの提言で、ダイアウルフの子供たちは殺されることなく、ネッド・スターク家で面倒をみることになります。
王の来訪
七王国の王であるロバート・バラシオンが、その王妃のサーセイ(ラニスター家)とサーセイの兄弟であるジェイミーとティリオンを連れて、北部の長であるネッド・スタークを訪ねてきます。目的はネッド・スタークに王の手と呼ばれる王の右腕の職位に就くことを要請するためでした。
ティリオンは異国の地に来ても、娼婦を買って遊んでいましたが、その場所にジェイミーがやってきて、宴に参加するように伝えに来ます。
ターガリエン家の生き残り
ロバート・バラシオンに殺された前国王の娘であるデナーリス姫は、兄のヴィセーリスの策略で、強大な武力を持つ野蛮人であるドスラク族長のカール・ドロゴに嫁ぐよう命じられます。
ウィンターフェルの宴
宴の外では、落とし子であるジョン・スノウが宴に参加することを許されず、建物の外で剣の稽古をしていましたが、そこに、ネッド・スタークの弟であるベンジェンが現れます。
ベンジェンはナイツウォッチと呼ばれる北方の壁を守る兵士の哨士長でしたが、ジョンは現在の境遇から抜け出したいと考え、ベンジェンにナイツウォッチになりたいと話します。
ベンジェンが去った後は、ティリオンが現れて、ジョンに「立場を忘れるな。・・・、鎧として身にまとえば弱点にならない」と助言をして、去っていきます。
宴の中で、サーセイはネッドの妻であるキャトリンに、ネッドの娘であるサンサを自分の息子に嫁がせるように話します。
前の王の手の死の理由
ネッド・スタークの妻のキャトリンの元に、妹のライサから、前の王の手であったジョン・アリンが死んだのはラニスター家の陰謀である、との知らせが来ます。
ラニスター家の脅威を感じたキャトリンは、王の手として王都に出むくことは命の危険があると、夫のネッドに告げます。
ドスラクの婚姻
ドスラクの族長であるカール・ドロゴとデナーリスの結婚式が開かれ、デナーリスはドロゴの妻になります。結婚式に、ジョラー・モーモントと名乗る男が現れ、デナーリスにデナーリスの父に世話になっていたと告げ、デナーリスに仕えることを誓います。
ネッド・スタークの旅立ち
ネッド・スタークは国王ロバート・バラシオンに忠誠を誓い、王の手として、王とともに王都に向かいます。
一方、塔に登っていたブランは、実の兄妹であるサーセイとジェイミーがセックスをしている所を見てしまい、ジェイミーに塔から突き落とされてしまいまいます。
ゲームオブスローンズ シーズン1 エピソード2 あらすじ・感想
ドスラクのカールドロゴと結婚し、行動を共にすることになったデナーリスですが、不安をぬぐいきれないままでいました。デナーリスは、ジョンモーモントから「すぐになれますよ」と言葉をかけられて、少し不安がやわらいだ表情を見せます。
デナーリスの兄のヴィセーリスはカールドロゴから兵士を借りて力を取り戻す野心をむき出しにしていますが、世間知らずな様子で、とても復興ができるような人物には見えません・・・。
馬小屋で、ティリオンはジョフリーに、ケガをしたブランのお見舞いに行くように言いますが、ジョフリーは「女の鳴き声は嫌いだし」と発言し、そのことに怒りを感じたティリオンはジョフリーに平手打ちを食らわせます。
このジョフリーはどうしようもない子供で、平気で人を侮辱するは、平気で人を殺すはで、救いがないプリンスなんですよね・・・。
まあ、「不幸なことが起きてほしい」と思う登場人物の一人です。
平手打ちを食らわされたジョフリーは、ティリオンに対して激しい怒りの表情をみせ、その場を去ります。
このことが禍根を残し、ティリオンを不利な立場に追い込みますが、ティリオンの行動は人として正しいものだと思います・・・。
ジョンはナイツウォッチになるので、ウィンターフェルを離れることになりますが、その前に妹のアリアに剣をプレゼントします。
アリアは女の子ですが、男勝りの気性で、本気で剣士になりたいと思っているような女の子で、その気持ちを汲み取って剣をプレゼントするジョンは人の気持ちを考えられる優しい人物です。
ゲームオブスローンズの登場人物は、いわゆる「人間のクズ」が多いのですが、その中でもジョンはめづらしく「いいやつ」なんですね。
ジョンはケガをしたブランに別れの挨拶に来ますが、義母のキャトリンから早く出で行けと冷たくあしらわれます。他の女の子供であるジョンに対して、キャトリンは露骨に終始冷たい女性でした。
ロバート王は、デナーリスがドスラクのカールドロゴと結婚した話を聞きつけ、いずれデナーリスが復讐にやってくるから今のうちに倒さなければならない、という話をネッドにしますが、ネッドはそこまでしなくてもいい、といさめます。危険な芽は早いうちに摘むという考え方からすると、ロバートの考えは正しいですが、何の罪もないまだ子供とも言えるデナーリスを今のうちに殺すという考えは、非常なものだと言えますね・・・。
デナーリスは侍女から男をコントロールするためにはセックスのテクニックが重要性だと話を聞いて、次女にテクニックを教えてほしいと頼みます。
キャトリンはロブ、シオン、ロドリック、ルーウィンたちを集めて、ブランが塔から落ちたのはブランのミスではなく、おそらくラニスター家の誰かに突き落とそうとされたからだと話します。キャトリンの読みは鋭く、当たっているのですが、ラニスター家を敵に回すことは危険なことでもありました。キャトリンは真相を突き止めるべく、南部へ旅立つことを決意します。
アリアが平民の子と剣の稽古をしている所に、ジョフリーとサンサがやってきますが、カッコをつけたいジョフリーは平民の子をいためつけようとします。それに我慢ができなかったアリアは、ジョフリーを木の棒で叩きます。面目をつぶされたジョフリーは、真剣でアリアに切り付けようとしますが、アリアはそれをかわし、それを見たダイアウルフがジョフリーに噛みついて、アリアを守ります。
ジョフリーはここでもクズの一面を発揮しますが、その後、王を交えた審問会で、サーセイから言われて、代わりのダイアウルフを殺すようにと王から命じられてしまいます。
サーセイの冷酷さが垣間見えるシーンですが、ジョフリーの冷酷さはサーセイから来ていたのかもしれないですね・・・。
ゲームオブスローンズ シーズン1 エピソード3 あらすじ・感想
ネッドは王都キングスランディングに到着すると、さっそく、王国の評議会のメンバーと顔を合わせることになります。
評議会のメンバーはヴァリス公(密告者を束ねている)、ベイリッシュ公(通称リトルフィンガー)、グランドメイスターのバイセル、ロバート王の弟のレンリー公、というメンバーです。
レンリー以外は全員食わせ者というメンバーで、ネッドはちゃんと警戒心を持って対しますが、警戒心を持っているだけではなかなか防御できないほどの食わせ者たちなので、ネッドはのちに陥れられる危機に瀕します。
評議会の話の中で、王国は実は借金だらけという事実をネッドは知ることになり、ロバート王と直接話をする、ということで評議会は終了します。
サーセイは息子のジョフリーのケガを手当てしている途中、ジョフリーのケガはダイアウルフと戦った名誉の負傷だと話しますが、ジョフリーはただ単に噛まれただけと事実を素直に告げます。ですが、サーセイはダイアウルフと戦った名誉の負傷だと言い、王の地位にあるものは事実を捻じ曲げることができる、と完全に捻じ曲がった教育をします。
ジョフリーが冷酷な変態になったのは、サーセイの教育による所が大きいですね。
ジョフリーは、北部からもっと多くの税を徴収して、兵士1万人を差し出させるべきだと主張しますが、サーセイはさすがにそのような考えが通ることは難しいとジョフリーに諭します。
ですが、最後にサーセイは、ジョフリーに対して、家族以外はすべて敵なので、時期がきた時に倒すべきだと諭します。
ネッドはアリアの部屋を訪ねて、姉のサンサがジョフリーを守る嘘を付いたことを許すように諭します。そして、今はお互いに家族を守ることが大切だと諭します。また、サンサは姉だから、守ってあげないといけない、とも諭します。
ネッドは家族を大事にする優しい男性であることがわかるシーンですね。
ただ、ゲームオブスローンズ全般を通して考えさせられるのは、家族や周りの人間を守るためには
物理的な強さと優しさがあるだけでは駄目で、狡猾で残忍な悪知恵を打ち倒す機知のようなものがないと駄目だ、ということです。
この教訓は、ゲームオブスローンズで一番考えさせられる教訓だと思います。
ネッドは剣術にも優れ、人格者でもありますが、知恵が少し足りなかったことで、ネッド自身とその家族を窮地に陥れられてしまうことになります・・・。
こん睡状態から目を覚ましたブランはロブに、もう二度と歩くことはできないと話し、こんなになってしまってはもう生きている意味がないとと話します。
ナイツウッチに入隊したジョンは剣術試合でその技術で他を圧倒しますが、武闘指南役のアリザー・ソーンに疎まれてしまいます。
ジョンは、剣術試合で鼻を切りつけたナイツウォッチの隊員に殺されかけますが、その場にやってきたティリオンに助けられます。そして、みんな色んな事情があるのだから、お互いに理解するように諭します。
キャトリンはベイリッシュ公から、ブランを殺そうとした刺客の短剣がティリオンのものだと教えられ、刺客が誰の差し金かがわかったキャトリンはキングスランディングをあとにします。
カールドロゴの王妃として地位を確立したデナーリスの元に、兄のヴィセーリスが現れて、デナーリスを脅しますが、ドスラクの兵士に鞭で首を巻き取られて、逆に殺されそうになります。可哀想だと思ったデナーリスは、鞭を話して逃がしてやるようにドスラクの兵士に指示します。このヴィセーリスもどうしようもない登場人物の一人ですが、ジョフリーと同じで地位によって人格がおかしくなってしまった人物の一人だと言えます。
ある日、デナーリスは妊娠したと気づき、ドロゴにそのことを伝えます。
アリアのもとに、剣の師匠が現れて、剣術を教えてくれるようになります。
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